2月4日の立春が過ぎたと
言うのに、今は寒さが最
も厳しい時期です。
あちこちで大雪に見舞われ
寒波が日本列島を覆います
どうして、こうも暦と現実
と違うのでしょうか?
調べてみました。
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旧暦と実際の季節と違う理由は、
「旧暦」とは、月の満ち欠けを基準としながらも太陽の動きに
合わせて修正する、「太陰太陽暦」と呼ばれるものでできています。
12か月で1年ですが、地球が太陽の周りを1周するのには、1年に
約11日ずつ前にズレていきます。
そのズレを修正するのに、およそ3年ごとに「うるう月」を足し、
ずれが大きくなりすぎないようにしていました。
月の満ち欠けで計算された旧暦では、1月~3月を春、4月~6月を夏、
7月~9月を秋、10月~12月を冬としています。
つまり旧暦は、一年の始まりの季節は「立春」で、
1~3月を春としています。
しかし「1月は寒くてとても春とは言えない・・・」
など季節感のずれを感じることになります。
そのため、
季節を知る手だてとして、「二十四節気」が使われました。
二十四節気は、太陰暦を使用していた時代に
太陽を基準に作られていて季節を表す言葉として
考え出されたものだといわれています。
二十四節気は、一年を二十四に等分にして、それを
春・夏・秋・冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれを
6つに分けて、節気(せっき)と中気(ちゅうき)を交互に
配しています。
現在でも季節の節目を示す言葉として使われています。
しかし、太陽との位置関係は毎年同じで、太陽の角度
(太陽黄経)によって決められていて、太陽黄経が
315度のときが「立春」とされています。
つまり、「立春」は1年間を24に分けた時の二十四節気の
第1日目に当たります。
だから「立春」の日が1年間で最も寒い日となっています。
この立春の日から立夏までのことを「春」と呼びます。
つまり「立春」は、春が始まった第1日目を意味してます。
また「立春」の1日前が節分です。
このように太陽を基準に作られている「二十四節気」で
季節は決められています。
だから「立春」と言っても、寒いんですね。
「二十四節気」は年によって日付が変わります。
今年の「二十四節気」および「雑節」を調べてみました。
平成29年(2017) 二十四節気および雑節
二十四節気(春)
月日 | 状況 | |
---|---|---|
立春 (りっしゅん) | 2月04日 | 寒さも和らぎ日増しに春の気配が感じられる。 |
雨水(うすい) | 2月18日 | 陽気がよくなり雪が雨に変わる。 |
啓蟄(けいちつ) | 3月05日 | 冬ごもりしていた地中の虫がはい出てくる。 |
春分(しゅんぶん) | 3月20日 | 太陽が真東から昇って真西に沈み、昼夜がほぼ同じになる。 |
清明 (せいめい) | 4月04日 | すべてのものが生き生きとして新鮮に見える。 |
穀雨 (こくう) | 4月20日 | 穀物をうるおす春雨が降る |
二十四節気(夏)
月日 | 状況 | |
---|---|---|
立夏 (りっか) | 5月05日 | 夏の気配が感じられる。 |
小満 (しょうまん) | 5月21日 | すべてのものがだんだん伸びて天地に満ち始める。 |
芒種 (ぼうしゅ) | 6月05日 | 稲や麦などの穀物を植える時期となる。 |
夏至 (げし) | 6月21日 | 昼の長さが最も長くなる。 |
小暑 (しょうしょ) | 7月07日 | 暑気に入りそろそろ梅雨のあける・ |
大暑 (たいしょ) | 7月23日 | 夏の暑さがもっとも厳しくなる。 |
二十四節気 (秋)
月日 | 状態 | |
---|---|---|
立秋 (りっしゅう) | 8月07日 | 秋の気配が感じられる |
処暑 (しょしょ) | 8月23日; | 暑さがおさまるころ |
白露 (はくろ) | 9月07日 | しらつゆが草に宿る |
秋分 (しゅうぶん) | 9月23日 | 秋の彼岸の中日、昼夜がほぼ等しくなる |
寒露 (かんろ) | 10月08日 | 秋が深まってくる。 |
霜降 (そうこう) | 10月23日 | 霜が降りるころ |
二十四節気(冬)
月日 | 状態 | |
---|---|---|
立冬 (りっとう) | 11月07日 | 冬の気配が感じられるようになる。 |
小雪 (しょうせつ) | 11月22日 | だんだん寒くなって雨が雪になる。 |
大雪 (たいせつ) | 12月07日 | 雪がいよいよ降りつもってくる。 |
冬至 (とうじ) | 12月22日 | 昼が一年中で一番短い日。 |
小寒 (しょうかん) | 1月05日 | 寒の入りで、寒気が厳しくなる。 |
大寒 (だいかん) | 1月20日 | 冷気が極まって寒さが一番厳しい日。 |
雑 節
二十四節気を補う季節の移り変わりの目安として、
雑節(ざっせつ)があります。
月日 | 状態 | |
---|---|---|
節分 (せつぶん) | 2月03日 | 季節の分かれめのことで、もとは四季にあった。立春の前日。 |
春分の日(しゅんぶんにひ)春の彼岸 (ひがん) | 3月17日 | 中日の前後の3日ずつの計7日のこと。初日を彼岸の入り、当日を中日(ちゅうにち)、終日を明けと呼ぶ。 |
八十八夜 (はちじゅうはちや) | 5月02日 | 立春から数えて88日目をいう。霜が降りることが少なくなる頃。 |
入梅 (にゅうばい) | 6月11日 | 太陰太陽暦では芒種の後の壬(みずのえ)の日。つゆの雨が降り始める頃。 |
半夏生 (はんげしょう) | 7月02日 | 太陰太陽暦では夏至より10日後とされていた。 |
二百十日 (にひゃくとおか) | 9月01日 | 立春から数えて、210日目の日。 |
秋分の日(しゅうぶんにひ)秋の彼岸 (ひがん) | 9月20日 | 中日の前後の3日ずつの計7日のこと。初日を彼岸の入り、当日を中日(ちゅうにち)、終日を明けと呼ぶ。 |
土用の丑の日 (どようのうしのひ) | 冬:1月26日 春:4月20日 5月2日 夏:7月25日、8月6日 秋:10月29日 |
鰻(うなぎ)を食べるのが習慣となった土用の丑の日 は夏だけではなく、春・夏・秋・冬に存在し、太陰太陽暦 では立春、立夏、立秋、立冬の前18日間を指した。 最近では夏の土用の丑の日だけを指すことが多い。 |
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